私が作っています

生産者名 栗野 福盛 生産者:栗野 福盛
生年月日 S16年3月生
所在地 鹿児島県薩摩郡さつま町
生産品種 ひのひかり
米作りの
きっかけ
70歳を機に本格的に始めました

米作りのこだわり

米作りへの想い

戦中戦後の国が貧しい時の幼少期、美味しい白いご飯はまさにご馳走でした。

稲

そして、時がたち高度経済成長を遂げる中で、私自身も会社を興し、家族のために、また家族に支えられながら、がむしゃらに働いていく中で、幼少期とは比べ物にならないほど物が溢れる生活を送れるようになりました。いろいろな美味しいものも簡単に手に入るようになり、いつしか、白いお米の美味しさやいつでも食することができるありがたい意識が薄れていっていました。

そんな中、昨今の食の安全性の問題や、食糧自給率の問題が大きな社会問題として取り上げられるようになり、自身の孫を含むこれからの日本人にとって、安心安全な食の供給が継続されることの大切さを再認識しました。

同時に自分の中で、幼かった頃食べた白いお米のありがたみや美味しさを思い出したとき、あの時の喜びや幸福感を身近な人だけでもいいから味わってもらいたいと考え始めました。

会社をリタイアしたことを機に、そういった思いを持って、家族をはじめとする身近な人に笑顔になってもらえるような、安心安全な美味しいお米作りを目指して農業を始めました。

米作りの喜び

お米づくりは、本当に大変です。それでも最近は機械化も進み、また技術的なことも進歩したので、労働の負荷もだいぶ軽減されたのも事実ですが、それでも朝早くから日が暮れるころまで、休みなく、毎日、田んぼに立つ日々が1年中続きます。

また、天候などの人の手では及ばないことも大きく作用します。悪い影響はできるだけ小さく、恩恵はできるだけ大きく取り入れようとすると気が休まる暇もありません。

ですが、秋の収穫にたわわに実った稲を刈りとり、精米して、苦楽を共にした妻や大きくなった子供たち、そして天より授かった孫たちが「美味しい!」といって笑顔で食べてくれる様子を見ると、本当に幸せを感じます。

苦労も多いですが、得られる喜びも大きく、おかげで充実した第2の人生を楽しむことができています。